伊勢海老でつなぐ「夢」と
豊かな頴娃町が生み出す「絶景」
2人の兄弟が実現したい想いがいせえび荘にある
いせえび荘から見える絶景はまぶしくはあるがどこか優しい。
その優しさは風や音、釣り人までもが自然に溶け込んでいて時間がゆっくりと進んでいる。
先代から続くいせえび荘は現在、2名の兄弟を中心に宿を営んでいる。
『兄と弟。』それぞれにいせえび荘とはなんであろうか。
「東京に就職していたんですけど、なかなかこんな景色は地元に帰ってこないと見れませんよね。ぜひ開聞岳と海の絶景を感じてほしい」と話すのは代表取締役、兄の徹(てつ)さん。
若くから地元を離れ、様々なことにチャレンジしてきた兄が最終的に地元、頴娃町のいせえび荘に夢を託す理由はこの場所にしかない魅力を誰よりも感じたからであろう。
「兄は昔、演劇をやっていて、ダンスもやっていたんですよ。しかもドレッド頭だったんです」と楽し気に話してくれたのは専務である弟の要(かなめ)さん。
彼もまた、海外にあこがれてカナダへ留学をしていたそう。
要さんは「このいせえび荘で頴娃町の暮らし方やライフスタイルを感じ取ってほしいから“そんな宿”にしたいんです」と聞かせてくれた。
いせえび荘という地味に感じる名前も彼らにとって今はすぐ覚えてもらえるいい名前だと笑った。
この宿は名前の通り伊勢海老尽くしの料理の数々がある。伊勢海老は昔からゆでると赤くなることや甲冑を連想させる殻を持つ事から“魔除け”“厄除け”の縁起物とされ祝いの席の食材とされている。
最高のロケーションと、おいしい料理があるこの宿を彼らにとってはどんな存在なのか聞いてみたら「自分たちの夢」だという意外な答えが返ってきた。
人生は長い、そんな人生の1ページの演出をする場所を進化させ続けたいと思う二人の夢の覚悟を感じえれた。
同じ空気を吸い、同じ地域で育ち、兄弟という関係で経営者をやっている二人にしか出来ない温かな空間をぜひ、体験してほしい。
きっと、足を運んだ人たちに幸せのパワーが満ち溢れると思います。